ストレスを感じやすい世代と対応策
昔の子どもに比べて今の子ども達は「ストレス」という言葉を日常的に使うようになった。
子育てに関しても、なるべく子どもにストレスを感じさせないよう「ほめて伸ばす」のが良い育て方という風潮がある。
ほめて伸ばせればもちろんそれでよいのだが、逆にしつけ・教育の中で「叱る=だめな事」という空気感が強くなりすぎているような気がする。
叱られると確かに人間はストレスを感じるかもしれない。だが、ストレスとは人生で避け続けられるものだろうか。子ども時代にストレスをあまり受けないことによりストレスに弱い人間が増えている気がする。
また、少し叱られると「ストレスを感じる」と被害者のように訴え、本当に叱られた意味をくみ取れない子どももよく見かけるようになった。
「ほめて伸ばす」のと同様「叱る」ことも人間を育てることにおいて大切なメソッドの一つではないかと思う。過度なストレスはもちろんよくないが、叱られたことで感じるストレスをどう乗り越えていくかという試練は人間を成長させるだろうし、乗り越えた時にこれから先の人生でのちょっとした自信につながるのではなかろうか。
もちろん、子どもに対して感情的に「怒る」のはなるべく避けるべきだが、常に「ほめなくては」という呪縛から子育てに関する人々はもう少し開放されてもよいのではないかと思う。
子どもがストレスに直面することを恐れず、ストレスに強い=生きていく力の強い人間として成長させていくにはどうしたらよいかという方向で育児のあり方が議論されるとよいのでは、と思っている。